身嗜みを整えた方が良いとは分かっていても、何からしていいのか分からない。
数十年間無視し続けていた、身嗜みや美容は自分と違う世界のモノだと考えちゃいますよね....。
そこで今回は、身だしなみのプロフェッショナル宮永えいとさんに身嗜みを整える本当の意味について聞いてみました!
[宮永えいと]27歳まで原宿の美容室で店長を務めたのち独立。そこからYoutubeで身だしなみに特化した[オトナ男子LABO]を手掛ける傍ら自らのブランドRETØUCHをローンチ。美容系インフルエンサーとして確固たる地位を確立している。
YouTubeを始めたキッカケは美容学生向けメディア?
美容学生向けのメディア?
実は美容師さんの就活って、、、お伺い立てるような就活なんですね。
入れてください!!みたいな(笑)
そう、僕はずっと野球をやっていたので美容業界でも「ドラフト式」入団(入社)があってもいいと思ったんです!
それする為には美容学生でヒーローを作らないといけない。美容学生でスターを作れればドラフト制度が生まれるかもしれない。
それで美容学生向けメディアで美容学生のスナップ取ったりとか、インタビューしたりしていました。
その中でストリートスナップを動画で撮ってて、そこで動画のチームを組んだら、それが結構好評で色々な雑誌社からウチのスナップも動画で撮って欲しいと連絡が来たんです。
それからは動画チームで仕事をしていました!
でもやっぱりクライアントの仕事をしていると、忙しくて自分達の表現ができなくなってくるのと、雑誌とかは1ヶ月に1本なのでスピード感が遅い。
毎日動画を届けるにはどうすれば良いんだろうと考えた結果YouTubeにたどり着きました。
「誰に」
「何を」
「どうやって届けるのか」
を当たり前にやっていたので、自分のYouTubeをやる時もノリで撮るんじゃなくてしっかりターゲットを絞って絵造りもして、コンセプト決めて直進するのみ、みたいな感じで始めました!
しかも美容師の方言っていると説得力が違いますもん。
僕も全部知っていたわけじゃないですよ。
でも当時メイクの情報とか今に比べて少なかったので、誰も教えてくれないし自分でやってみるしかないなと!(笑)
今やえいとさんのYouTube見て美容始める人がたくさんですもんね。
いや凄いや.....。
「鏡を見るきっかけ作りたい」ブランドに込められた想い
まず男性鏡見ないなっていう問題定義があって。
それは僕美容師やってて凄い感じてたんですよ!美容室に来て最初鏡見てくれない.....。
でも髪を切ってカッコ良くなったら鏡見てくれるんです。そこではじめて。
そういう原体験があって、なんでなんだろうと思ったら中学生くらいの時に「鏡見てたらナルシスト」みたいな文化があったじゃないですか?
だから男性って鏡見る=悪だと思わされている。
そういう文化が根付いちゃってるから。
で僕らみたいに30代になった時に、そのままの文化で鏡を見ないでいると自分の状態を知らないまま生活して行くことになるんですよね。
ニキビが出来た、昔よりシワ、シミが増えたとかクマが出来たとか気づかずにどんどん劣化して行ってる大人が多いなって。だから山手線があんなに疲れているんだみたいな!
そう(笑)だから「鏡を見るきっかけを作りたい」というのがコンセプト。
自分の状態を知って自分を上げる為には研究しないといけない。その入り口を作ってあげるっていうので今回RETØUCHを作りました。
日常的に鏡を見るって人本当に少ないって聞きました。
今回発売したのはBBクリームとリップ。それぞれどんな特徴や想いがありますか?
だってやっぱりハードル高いじゃないですか。
僕らみたいな業界の人は盛り上がっているけど、一般の人どうかっていったらまだまだメイクは浸透していない。
そして落とすのも必要じゃないですか?自分の状態をチェックする上で、1番鏡を見るきっかけになるなと。
僕としては動作が欲しかったのでカバー力が高いというよりは、乳液ぐらいの感覚で薄くしています。これをきっかけに自分の状態をしれたりとか毛穴が埋まっただけでこんなに違うんだ。
ちょっとした差で自分のテンションが上がるってのを知ってもらいたかったので、こういうコンセプトで作りました。
リップは※O2Cサロンでみんなの意見を取り入れて作りました。※えいとさんのオンラインサロン
あと僕自身外でリップ塗るの恥ずかしかったんですよね。丸いし、かわいいし、ウルってなっちゃうし。
そこで最初ジッポみたいを作ろうとしたんですよ。片手で開けれて握り拳で塗れるみたいな。
それを作ろうとしたんですけど、費用がかかりすぎるので断念しました(笑)
それで今あるケースの中で最高峰にカッコイイケースを選んだ結果このケースになりました。
ありがとうございます。しっかりこだわった結果
「ガジェットぽくてカッコイイ」
「持っていたくなる」
「見せたくなる」
「机に置きたくなる」
とか言って頂けているので良かったなと。
保湿成分入れたんですけど、実感しやすいように作りました。ただ分かりやすく実感しやすいようにすると艶が出てウルッとしてしまう。それを
「どうにかして消して欲しい」
「ウルッとさせたくないんだよ」
と工場になんとかお願いして、サンプリングを繰り返して完成しました!
マイナスをゼロにする
僕は素肌綺麗ならメイクしなくていいと思っているんですよね。
したい人はすればいいし、僕の考えはマイナスをゼロにするということ。ゼロ、本来の自分が保ていれば別に塗る必要がないし、プラスして綺麗にしようとかはないんですよ。
もちろんこれは個人の考えですけど。
そのコンセプトだったら出ているマイナスってクマとか髭とかちょっとした事なんで、そこをカバーすれば良いんです。
だからRETØUCHはメイク用品じゃない。
1つ目の商品としてなぜか2だけ出るという。
今後カバー力が高い1が出るかもしれないし、明るい1が出るかもしれない。それは僕らも分からないという。それ全部の中間としての2なんです。
美容の入り口の過半数以上は女性。
それでいうと僕が美容師をやっていて感じるのが、美容の入り口の過半数以上は女性の紹介なんですよ。
美容室あるあるなんですけど、奥さんを担当していて「今度旦那の髪の毛どうにかしてやってください」って旦那さん連れてくるんですよ。
旦那さんめっちゃ嫌がっているんですよ。「原宿の美容室なんて俺には....」みたいな感じで(笑)
なんですけど、仕上がるとかっこいんですよ。そしたら奥さんより来店頻度が高まるんです!
結局入り口がないだけなんです。逆を言うと入り口を作るだけで沼にハマれる要素が男性の方があると思っているんです。
僕らがそうであるように(笑)
これをする事で女性がプチギフトとしてもいいですし、バレンタインに贈っても良い。RETØUCHの世界は全てキッカケ作りのために作られています。
おすすめです!!
これは絶妙な世界観だ。
最後にこれから身だしなみを気にする人へメッセージ
はい。僕も身嗜みを気にしないことがかっこいいと思っていたし、スキンケアとかしない方がかっこいいと思っていた昭和男子みたい感じでした。
そんな僕がこんなに沼にハマれるって、相当こいつに魅力があると思うんですよ。
それって探究すべき事がたくさんあって、メイクとかコスメって。成分もそうだし、並べる事、テクニック、買う事など、楽しい要素がいっぱいあるので、ファッション好きな人はその延長線でコスメ沼にハマっていってもらいたいなって思います。
確かにハマったらそこからは本当に楽しいですよね!!
えいとさんありがとうございました!!
こう思えるような情報とブランドを作っているえいとさんには今後も注目です!!
〈取材・文=こうすけ(@kosukemakeup)〉